一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学(通称CIS本)
()内は私なりの考察、補足(蛇足ともいう)です。
1章
・基本は順張り、上がっている株を買う。買った株が下がったら売る。
・ランダムは残酷的なまでに偏る。
(iTunesがランダム再生の機能を導入した際に、あまりにも同じ曲ばかりが流れる、という苦情を受けて「ランダムに感じられる」ランダム的なアルゴを作ったという話があります。それほど短期的にはランダムはランダムに感じられないということですね)
・押し目買いは狙わない。
・上がる限りはホールドし、2度目の押し目で売る。
・勝率は3割、そのかわり10倍、20倍の利益が出ることでトータルはプラスになる。
・ナンピンは最悪のテクニック。ギャンブルで言ったら負けているのに掛け金を増やすことに当たる。
・迅速な損切りを心がける。が、すぐに買い直すこともいとわない。
・群衆感情心理が大きく働いた時にチャンスがある。
(これは私も以前から全く同じことを考えていて、例えば個別買いの指数ショートとかは、ボラを減らすに留まり、どっちも儲かるということは有りえず、よって自分のポジに自身があるのであれば、ポジションを取るか、ノーポジにするしかないと思ってます。
(ではなぜ機関投資家が個別ロングの先物ショートをするかというと、ボラを減らすのに加えて、自身のポジションの解消で個別の株価が大きく動いてしまうのを避けるためですね)
2章
・2018年の大発会でアメリカの動きを見て大量にFA関連株を買ったが、直近の安川電機が好決算だったのにも関わらず急落したことから、他のFA関連株も下がると予測。
持ち株を全部売り切った後、これまで日経平均を動かしてきたのがFA関連株だったことから日経平均をショートした。
(つまり大勢を見て個別で判断し、また大勢にフィードバックしたということかな)
(今現在で言えばSBHがその自己株買いの量に比して上がりすぎてるのを見てショートして、SBGが日経平均を底上げしてるのに対してFFが弱いのを見て先物をショートしたのだと思う)
・ジェイコム事件のお話。ご発注に気づいて儲けたのはBNFと一緒だが、東証に取引をチャラにさせられないかと心配していた。
・相場にはまだ誰も気づいてないような攻略法がしばしば眠っている。その攻略法を探し、1匹目のドジョウを狙うのが投資。
3章
・投資を始めた時は1000万円、割安株を買い続けたら104万円まで減った。
・機関投資家の買う小型株に乗っかり始めてから勝ち始めた。信用全力でいった。
ニュースはTwitterだけ見る。株価が大きく動いたらポジションを減らしてからTwitterを確認する。
(ネムが盗まれた時最初に気づいたのは、口座から大量のネムの移動があることに気づいた人でした。聡い人はすぐさまBTCにショートを入れていたみたいです)
(その後、コインチェックから発表があった時点でBTCは反発しています。暗号通貨は未熟な市場なので「噂で買って事実で売れ」が非常にきれいに体現されていました)
・欧米で大ニュースが出た時は日本が一番反応して売られる傾向があるので逆張りする。
・個別を見て全体を意識する。
(バフェット翁の相場の判断が正確なのは、いわゆる相場観が優れているのではなく、個別の分析から全体を把握できるからだと思ってます)
・年金のような「盲目の資金」(ファンドが機械的に買い付けることの比喩)が流入・流出しているときが儲かりどころ
・空売りは0.2%で報告義務が発生してしまうので面倒。
・使っている証券会社はSBI、楽天、カブドットコム、SMBC、モルガン、みずほ。
長くなったのでまた次回に続きます