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ビットフライヤーにお金が落ちてた話

(8/24 一部記事を修正しました)

今回は国内ビットコイン取引所の最大手であるビットフライヤーにお金が落ちてた話を書きます。

 

昨年、12月にかけてビットコインは暴騰し、最大237万円の値を付けました。

株式投資家の皆さんの間でもビットコインに興味があり、実際にトレードしたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

さて、ビットフライヤーにはビットコイン現物取引所とビットコインFX取引所が存在します。

昨年12月の末にこの2つの取引所間で大きなサヤが発生していました。

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12月末には26%ものサヤが存在していたことになります。

これを見てアービトラージ(サヤ取り)の事を理解している方ならすぐに、「FXでショートして、現物でロングして現引きすれば無限に儲かるじゃん」と気付かれるでしょう。

なぜこんなことが起こったのでしょうか?

 

まずはアービトラージについてのおさらいから始めましょう。

 

株で例えてみます。

 

札証(ビットフライヤー現物取引所)でA株が150円で売っていました。

東証ビットフライヤーFX取引所)で同じA株が200円で売っていました。

 

札証にてA株を150円で買うと同時に、東証にてA株を200円で空売りすると、200-150=50円でその瞬間に50円の利益が確定します。

 

取引確定後に札証から東証にA株を移し(株式取引では実際にはこの操作は必要ないのですが)、現渡しすれば50円が残ります。

これがアービトラージです。

 

株式市場は十分に発達しているため、このようなサヤはほとんど生まれません。

しかし、ビットコイン取引は誕生して間もなかったため、このようなサヤが生まれてしまったのです。

 

ただし、このアービトラージには制約がありました。

ビットフライヤーのFAQには下記の通りの記載があります。

 

現引・現渡による決済は1回につき1BTC以上100BTC以下に限りお受けしております。
現引・現渡による決済は1週間に1度までとさせていただきます。
ご要望はお問い合わせフォームよりお知らせください。
手数料は当社より手順等詳細のご案内をお送りした日の翌営業日に決まります。
計算日における当社任意時点のLightning FX板の加重平均約定価格 x 建玉数量 x 20%で算出した日本円の金額となります。
なお、現引・現渡申し込み後のキャンセルは承っておりません。

 

これを簡単に説明すると現渡しには20%の手数料がかかるということです。

しかし、前述の通り12月末には乖離率が26%に達していたため、現渡ししても6%がとれました。

つまり20%を超えた時点、ビットフライヤーFXにてショートし、同量をビットフライヤー現物でロングすれば勝ちが確定するポジションをとれたということです。

 

追記:FXで建てた玉には0.04%/日の利率が課されるので長期間に渡りサヤが閉じないと利益は減ります)

 

そしてこのサヤはビットコインが定期的に急騰することや、急落することで閉じるという性質があるということが知られていました。

 

26%の時にロング・ショートを組み、あとはサヤが閉じるのを待っていればおおよそ26%の儲けを得ることが出来ました(ロングとショートで同量建てなければいけないので)13%の利益をあげることが出来ました。(実際には現物で売り、FXで買うという操作を同時にすると、サヤが縮まる方向に働くのでもう少し実現益は減ります)。

 

大物トレーダーであるCISさんも年末から年始にかけて、ビットフライヤーのサヤについて何度もツイートしていましたね。おそらく同じポジションを取っていたのだと思われます。

 

このような状況が発生していたため、私は年末に株式投資のお金を可能な限りビットフライヤーに回し、このポジションを取り、1月末に8%まで縮まったときに解消することで投資した額の約 17 8.5%の利益を上げることが出来ました。

 

その後ビットフライヤーにはSFD制度が導入され、現在のビットフライヤーではこのような大きなサヤが発生することは見込めません。

 

株式投資でも「お金落ちてる」とはよく言われますが、今回のビットフライヤーの案件ほど簡単でほぼノーリスクで 20 10%近くの利益が取れることはなかったんじゃないでしょうか。

追記:暗号通貨の利益には50%の税金がかかるので利益は半分になってしまい、実現益は5%になります)

 

しかし、ビットコインはまだまだ未成熟な取引であるため、今後もお金落ちてる案件が発生する可能性はあります。

 

つい最近まではSFD絡みのbotでかなり儲けを出すことが出来たようです。

 

ブームを過ぎたとは言え、今後もビットコインを含む暗号通貨は監視していくつもりです。