トレンダーズと水原希子と渡辺直美②
本日トレンダーズでストップ安を食らったところでこれを書いています。
ある意味とんでもない苦行ですががんばります。
さて、全力2階建て散々「ステマ乙www」と煽られて上場したトレンダーズですが、その後2016年にかけて業績は低迷します。
しかし、2017年に業績は急回復。何が起こったのでしょうか?
そう、Instagram(インスタグラム)の大流行とそれによる広告の開始です。
ちなみに2016年の決算短信からInstagramという単語が出現します。
Instagramの名前を知らない人はいないと思いますが、投資家の中で実際にやったことのある人は少ないんじゃないでしょうか?
というのも投資家クラスタとInstagramのターゲット層はかなり乖離しているからです(偏見ですかね?)。
かくいう私もつい先日始めてみたんですが、結構面白いです。
ナイトプールに行ったり、インスタ映えするパンケーキを友人と食べたりするようなキラキラした生活はしていないので、単に家族といった沖縄旅行の写真を淡々と載せていたんですが、フェイスブック上の友人から「いいね!」を押してもらうと自己承認欲求がチュルチュル(語彙力)と満たされるのを感じます。
Instagramのインフルエンサー(有名人やスポーツ選手、有名ブロガーのような、自身のブログやSNS、メディアへの露出などで商品やサービスを紹介することで、大多数の消費者に大きな影響力を発揮するキーパーソン。)を利用した広告が革命的なのは、
これまで消費者にリーチするために企業側がターゲットを絞ることに苦心していたのが、消費者自らがターゲット分類されていく点です。
例を上げてみましょう。
TV・新聞による広告は多数の目には触れますが、興味のない人にもリーチしてしまい、結果費用対コストが低下します。男性が化粧品のCMを見ても買うことは決してないし、女性が育毛剤のCMを見ても買うことは決してありません。
行動ターゲティング広告ではインターネットをしていると自分が訪れたサイトの傾向を広告配信側が分析し、バナーに広告を表示します。しかし、あまりバナーを踏むことってないですよね。
Instagramでは自分の興味のあるインスタグラマーをフォローすることがそのままターゲティングに繋がります。
女性は憧れまたは共感の持てるインスタグラマーをフォローする傾向がありますので(男性はどちらかというと有益な情報を発信している人をフォローする傾向があると思います)そのインスタグラマーが使っている商品を自分も使いたくなるでしょう。
505万フォロワーを誇る水原希子さん@i_am_kikoが投稿したものです。
天安門前でピースをしたり何かと炎上してネットの住民にはすこぶる評判が悪い彼女ですが、女性には大人気です。
どうです?これを見ると、あなたも休みの日は特にメイクをしたくないからドリームスキンの000シェードを使ってスキンケアをしたくなってきませんか?(白目)
ただし、水原希子さんがトレンダーズから依頼を受けてこの自身のInstagramにこの投稿をしているかは分かりません。トレンダーズは抱えるインフルエンサーを公表していないからです(確認できる範囲では)。これを公表したら、「この人達はお金をもらって宣伝しています。」と同義になりますから当然ですね。
なお、競合他社に対する優位性ですが、抱えるインフルエンサー数=兵力数ですので、
トレンダーズ 13000人
Find Model(ソーシャルワイヤー子会社)1000人
共同PR 2000人
サイバーエージェント 500人
AppBank 4人
WEIQ(Weibo公認サービス) 約90万人(中国人ウソツカナイ)
「圧倒的でないか、我軍は...」
ちなみにトレンダーズはインフルエンサーに対して囲い込み的な契約をしていると思います。
自分が経営者だったら、先行者利益を確実なものにするために独占契約します。
定性的な分析はこれまでにして、次回は定量的な分析を行いたいと思います。
はあ、明日はトレンダーズ上がるといいな...(´;ω;`)